さとしの日記

さあ、ビールを飲もう、語ろう

地ビールの行方

f:id:satoshi-beer:20170831222338p:plain

それって地ビールじゃないじゃん!

ついこないだ某友人に「地ビールって全部国産の原料で作るんじゃないの?」

って言われまして、

「いや、モルトはドイツとかイギリスから、ホップも国外のだよ?」

って答えたら

wwwそれって地ビールじゃないじゃん

って言われまして、

おい、全部国産なんて大手ビール会社でもやってないわ!!!てか国産原料だからいいってわけでは無くてですね、モルトならな、酵素力とか考えると○×△!!!!と言い返そうとしたんですが、ここは冷静になって考えてみましょう。

てか、地ビールてなんなのサ

日本だとたいていのブルワリーは、原料の原価の面からもそうだけど、やっぱ海外の使う方が安定するし使い慣れてるから基本的な原料は海外のだよね、

基本的な原料ってのは

  1. モルト(発芽大麦)
  2. ホップ
  3. 酵母

「水」は水道水ないし地下水を汲んでやります。

ぶっちゃけると、原料は海外なうえ、作るビールのスタイル(ピルスとかヴァイツェンとか)はたいていドイツとかチェコとか海外の真似だからほとんど99%輸入の飲み物なんだよね。ウイスキーとかと同じ、いわゆる洋酒です。

そして、ほんとにざっくりいうと、地ビールはただそこで作ってるから「地ビール」というに過ぎないって話になりうる。だから某友人はそのように言ったのだと思います。

 

例えば日本酒なら原料はほぼ100%国産だろうし、地酒といってもなんも違和感がない。突っ込みどころがない。蔵付きの菌とかも使ってそこでしか生み出せない味みたいなのがあるだろうし。日本酒は地酒といって何も違和感がない。

 

そう考えると地ビールのアイデンティティだよね問題は

 

地ビール感

日本全国のブルワリーの多くは、個性や地元感を出すのに精を出しており、

地元で取れるフルーツやスパイス、穀物を入れることで「~産~使用」という言葉をつけ足す(結果的にお土産感のある仕上がりになる)。

それがたとえおいしくなくても、だ。それがまた一つのアイデンティティになってるという見方もある。ダサい、まずい、高いという結果になると最悪だ。

 

これが、地ビール感。。。

 

これがひと昔前の地ビールの結末なのだ。

 

しかし、最近はやっぱりおいしいのが最高だ!といってそこまで地元にこだわらないブルワリーも増えて、どっちかというと「うまいもん」を作るところが増えている。これは良い悪いではなくあくまでスタンスの話

 

今はイベントやビアバーで見かけるビールはベルギーやアメリカの変わったスタイルの模倣が多い印象。これがトレンドであり、実際に需要のある地ビールの現場なんだと思う。

そういうこともあって、地ビール→クラフトビールという呼び名の変化もあるんじゃないかな。

 

とはいってもこれからのトレンドは”地”ビールだと思うよ

 鳥取県にある「タルマーリー」というブルワリーはご存じだろうか。

自家製天然酵母パン&クラフトビール&カフェのタルマーリー

 もとはパン屋さんとして始まったご夫婦のお店では、ビールも製造している。

このブルワリーは自然に生息している酵母や菌のみでパンやビールを作っているという大変変わった、というか、彼らとしてはこれが自然だと主張するだろうが、まあ一般的に見て変わっている。

 タルマーリーを経営する夫婦の旦那さんの渡邊格(いたる)氏の本がビジネス書として大変面白いということなのでポチって読みました。

利潤を求めない「小商い」というスタイルの経営、菌と向き合う彼の苦労が書かれています。

 

必ずしもビール酵母を一から起こせというわけではありませんが、こういった小さく、その場でしか飲めない(タルマーリーは外販はしてない)、ストーリーのある「地ビール」って素敵。

 

もはやビールどうこうという話ではなく働き方、生き方のスタイルなんだと思います。

 

農業とかスローライフが巷でブームとかなんとか聞きましたが、ガチがちな都会の労働は明らかに不自然だし不健康です。一部の人は気づき始めたのだと思います。

 

そういうところの路肩に地ビールがきっといるんだと思います。これがトレンドというか、地ビールのあり方になっていくような気がしますねえ。

 

 では、今日はこのへんで

 

よろしゅう